HEAL 見どころ(Vol.7)「あなたの体(細胞)は、遺伝だけでなく、環境に合わせて変わる」

   1968年、ブルース・リプトン博士(下写真)は、幹細胞のクローン法を学んでいました。当時は、世界のほんの一部の人が、幹細胞の存在を知っていました。今では、日本でも、山中伸弥教授をはじめ、多くの科学者が、細胞について研究しています。

さて、この映画の重要なポイントの一つについて、お話します。

私たち人間は、60~100兆の細胞で作られていることは周知のことです。その細胞を研究していたリプトン博士は、実験結果を次のように述べました。

 

1つの幹細胞を培養すると、10-12時間ごとに分裂しました。最初は、1つ、2つ、4つと2倍ずつ増え続けました。そして、5万の遺伝的に同じ細胞ができました。次に、それらの細胞を3つの培養皿に分けて、培養液の化学組成を変えてみました。つまり、遺伝的には、同じ細胞を3つの異なる化学環境の皿に分けたのです。すると、一つは筋肉細胞に、もう一つは、骨細胞に、最後は、脂肪細胞に変わったのです。この実験の何が重要かというと、全て遺伝的に同じ細胞の運命を操るもの、また、細胞の遺伝活動を促すのは、元々の遺伝的性質より、その後の環境にあるということでした。

また、ボリセンコ博士(下写真)は、双子の話を例にして、其々が異なる生活環境で育った双子は、全く別の人格になると言っています。では、人の環境とは何でしょうか?代表的なものは、食習慣(どんな食事を主に食べてきたのか)、生活環境(場所、日々の生活状態)等です。最近の研究では、人の「思考や感情」が、最も重要な環境要因にとして注目されています。「思考と感情」は、その人が、物ごとをどのように受け止めたか(捉えたか)によって変わります。

 

次の流れになります。物ごとが起こると、その受け止め方によって、感情や思考がかわります。特定の感情と思考が、自分の中に起こった時に、体の中では、化学物質(ホルモン)が駆け巡り、各細胞に様々な伝達をします。先ほどの幹細胞が、環境に合わせて調整するように、意識(心)という環境によって、思考と感情が変わり、化学物質が変わるということになります。

例えば、私の中で、ある環境に対して、ある解釈をするとします。その解釈を変えると生理機能が変わり、生体環境が変わるということになりえるということです。ですから、私(私の意識)が環境を変えるのであって、遺伝子ではないのです。結論的には、氏より育ち=遺伝子より環境と言っても過言ではありません。

リプトン博士は、環境と自分の間に2つの心があるといいます。その心は、お互いが協力し合う意識(手動操縦)と無意識(自動操縦)です。特に、無意識は、過去に経験した出来事から作られています。例えば、幼少期に似たような状況(色・音・匂い・味覚・環境)が引き起こされて、何度も同じ経験したり、一度でも衝撃的な心的体験をすると、それが潜在的にトラウマになって自動的に反応します。これは、あたかも影から逃げるようなものです。良いことでも、悪いことでも、何度も自分の心に刻み込まれると、自分が意識しなくても、自動操縦のごとく作動していることは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。私たちは、意識して生活しているより、無意識の状態でいることの方が多く、無意識なメッセージを体に送る環境要因が潜んでいることになります。このメカニズムを知ると、自分や自分の体を変えるためには、潜在意識への働きかけが大切であることを、この映画では教えてくれています。では、具体的にはどのようにするのでしょうか・・・そこにホリスティック教育という心と体の全体性を学ぶ必要性を感じるのです。

 

 

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